なんとなく絵を描く時に工程を取っておいたので、メイキングを作ってみました。
ソフトはSAI。ほぼマウスで描いてます。特別な機能はほとんど使ってないので他のソフトでも再現は可能だと思います。
おまけにSAIファイル配布してます。（ページの最後にあります）
※メイキングであり、講座ではありません。ご了承下さい。

下書きです。ここだけペンタブ使ってますが別にアナログでもマウスでもなんでもよかった。
とりあえずこんなん描きたいなーと構図がわかる程度にもそもそっと描きます。
私は（下書きを描く時は）線画にする際にキレイにするので超適当です…

線画です。下書きレイヤーの不透明度を下げ、上に1枚レイヤーを作り、鉛筆ツールで下書きを元に線入れします。
下塗りする際にバケツツールで一気に塗るため、線画に隙間ができないように描いてます。
バランスが怪しいなーとかいう所があったら、下書きレイヤーの上にもう1枚レイヤーを作って下書きを別の色で正してます。要領悪いなおい

下書きを非表示にし、線画の下にレイヤーを作って背景を描きます。
背景を先に描いたほうがキャラの色を塗ったときに背景とキャラが馴染む気がするので、背景が決まってる場合は出来るだけそうしてます。
今回のイメージはコンクリ壁なので灰色系。基本色で塗りつぶし、ブラシ濃度を下げた鉛筆ツールでべちゃべちゃ塗りました。
若干紫がかってるのは、この時点では向かって右から朝日的な光が差し込んでる…という構想だったため。

一旦背景を非表示にして、バケツツールの領域検出元を「キャンバス」にして塗りつぶします。
細い所等は塗り残しが出来ることもあるため、そこは鉛筆で塗りつぶしています。
線で区切られた所を一つ一つ違うレイヤーとかではなく、同じ色は1つのレイヤーにしてます。
色が違う場合でもパーツ同士が離れた位置にある場合は同じレイヤーに塗ることもあります。
今回はありませんでしたが、描き癖や構図的にどうしても線画が繋がってないところがある場合は、塗りつぶすレイヤーに塗りたい色で線画の隙間を繋いでから塗りつぶします。

下塗りをしたレイヤーの「不透明保護」のチェックをつけ、そのレイヤーに直に描き込んでいきます。
塗りはブラシ濃度を下げた鉛筆のみ。太さや濃度を変えべちゃべちゃと。濃度は30～60の間ぐらい。
塗りは全て上記の鉛筆で行っていて、エアブラシや筆ツール、ぼかし等は一切使ってません。
塗る順番は適当。上記の画像は髪だけ塗ったもの。


全部塗った。
肌の模様や髪のメッシュはそれぞれの塗りのレイヤーの上にレイヤーを作り、
「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを付けて塗ってます。そうすると下のレイヤーに描いたところだけ塗れるのではみ出さない。

また、背景がそのままだとなんかさびしかったので、ネットでフリー素材を借りてきて張り付けました。
背景レイヤーの上に素材を張り付け、メニューのレイヤーから「輝度を透明度に変換」し、そのままだとテスクチャーが強すぎたので、テスクチャーのレイヤーの不透明度を下げています。

背景にネオンっぽい文字を描きます。
背景（+素材）とキャラの間にレイヤーを作り鉛筆ツールで文字を描きます。色は白。
別に鉛筆ツールで直に書かなくて、適当なソフトで文字出力してきてもいいかもしれない。
文章はかっこいい英文でググって出てきたもので　音楽を聴くのに頭なんて必要ない　とかそういう意味らしい


文字レイヤーの上に新規レイヤーを作り、それとなく光ってる感じにします。
それっぽければ筆でもエアブラシでも鉛筆で描いてぼかしでもどのツールでもいいと思う。
これは水彩筆のパラメータを混色100　水分量0　色伸び100でブラシ濃度を下げて描いてます。


光らせてるっぽいレイヤーを上に複製し、複製したレイヤーに不透明保護のチェックを付け、彩度の高い色で塗りつぶします。(今回はキツめのピンク
そしてそのレイヤーの合成モードを「発光」にします。なんとなく光った感出たんじゃないでしょうか。（適当
光ってる感じがキツすぎるときは、このレイヤーの不透明度を下げたり、上の光らせる段階に戻って薄くしたりぼかしたりしてから再度この工程をやり直します。気が済むまで。

なんとなく光が当たってる感を出したかったので一番上にレイヤーを作り、文字の発光レイヤーと同じ色を一部にうすくかけて合成モードを発光にしました。
あと、右下がちょっとさびしいなーと思い、ヤモリを描き足してみました。

これで完成です。完成形の原寸サイズ(1024*768)はこちら
所要時間は休憩（という名のサボり）含めて6時間ほど？
ちなみにサイトの9周年記念として配布したものは、文字を専用に書き換えたものです。